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2010/12/27(月)
この歌が終わったら - When this song is over -DL版
卒業まで間もないある日、主人公、鳥羽元永(とば・もとなが)は、かねてより淡い思いを抱いていた同級生の美少女、藤原藻(ふじわら・みずく)とともに下校する道すがら、彼女の口から、大手芸能プロダクション「カオスプロモーション」が主催するオーディションの二次選考に、妹の響(ゆら)と一緒に出場することになった、と聞かされる。歌うことが好きで、歌で身を立てることに憧れを持ちながらも、おとなしい性格のためなかなか行動に移せない藻のことを考えて、藻とは対照的にアクティブな性格の響が、藻にはないしょで応募したとの事。躊躇する藻を、元永は応援する。 その後、二次選考を経て最終選考まで残った藻と響は、もう一人、最終審査に残っていたクールな美少女、白峯飛鳥(しらみね・あすか)との三人組のミュージシャンユニット『プリモ・アモーレ』(イタリア語で『初恋』の意味)として、巨費を投じて売り出されることが決まる。藻と響の成功を祝福しながらも、二人が手の届かない存在になってしまうことが受け入れられない元永は、少しでも近くにいて二人の力になりたいと考え、カオスプロモーションが募集していた、マネージャーのアシスタントとしてアルバイトを始める。若くして屈指の売れっ子スタイリストである、酒出朱音(さかいで・あかね)などの魅力的なスタッフに囲まれ、朝早くから夜遅くまで、縁の下の力持ちとして元永は「プリモ・アモーレ」をサポートする毎日が続く。そんな中、プロデューサーがデビュー曲のPV撮影のためのロケーションを、W県にある綾篠(あやしの)という場所に決定した。そこは、人の姿がまったくなく、海と山とに囲まれた絶景ポイントの宝庫と言えるような場所であった。最寄りの都市に通じる道路がひとつしかない点も、華々しい発表までは徹底的に秘密を貫きたい「プリモ・アモーレ」のデビュープロジェクトにはおあつらえ向きの場所といえた。誰もがこのPVが素晴らしいものになることを確信して、翌日から撮影が開始された。しかし、それは同時に、一行が体験することになる変事の幕開けでもあった……。
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