2ntブログ
.
.
.
.
.

キミの声がきこえる リニューアルパッケージ

2次元のエロ美少女ゲームをチェック!
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
--/--/--(--)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
.
.
.
.
.
2012/05/28(月)



キミの声がきこえる リニューアルパッケージ

──それは、雪の降る積もる二月の出来事だった。受験結果の貼りだされた掲示板の前で、俺、飯塚直也は立ちつくしていた。「そ、そんなバカな…」手にした受験票に書かれた番号と、掲示板を何度も見比べる。1487番。ない。まったく、ない。目の錯覚か、宇宙人の仕業に違いないと信じて、俺はもう一度掲示板を見なおした。「……ない」呆然。そして紙くずとなった受験票を、俺は破り捨てた。その俺の両肩に、暖かい手が置かれた。「我がとも、直也よ。お前もか……」左型に手を置いたのは、稲垣政宗。メガネでひょろっとした顔に、道場と微笑を浮かべていた。中学以来の腐れ縁で、今回の受験ではもしの結果を無視した難関大学を受けまくって全滅している。「判るっ、判るぞ!おまえの気持ちっ!」左肩に大きな手を置いて涙を流しているのが、酒井健太。一見して往路レスラーにしか見えない、いかつい男だ。スポーツ推薦で大学受験したにも関わらず、名前さえ書けば通る筆記試験に落ちた、剛の者である。「お、お前らと一緒にするなっ。俺は、堅実に勉強して確実な受験校を選んで──」政宗が、眼鏡をキラリと光らせた。「しかし、結果はおなじだろーに」健太が、ウンウンと頷いた。「俺は浪人するぞ。先祖も浪人だったらしいからな!おれも浪人になる運命だったんだ!」……どういう理屈だ。俺は、反論する元気もなく歩きだした。ふと、目の前に見知った少女の顔を見つけた。何故か、不安そうな顔をして俺を見つめている。「あれ?敷島、お前もここ受けてたのか?」「う、うん。……す、すべりどめにね」どこに出しても恥ずかしくない美貌と、鋭利な頭脳。我がクラスメートにして高嶺の花。そんな敷島桜と俺の間には、本命とすべりどめの暗くて深い川が流れている。俺は、ため息をついた。「じゃ、受かったんだな。おめでと」「そ、そうだけど……な、直也は?」「顔……みりゃわかるだろ?」俺は、全力で情けない顔をしてみせた。持つべきものは友達というべきか、健太と政宗も、全力で受験失敗をジェスチャーしてくれた。有り難くて涙が出そうだ。「……そっか」敷島は、まるで自分が落第したみたいな顔で目を伏せた。せっかくの合格をおれたちが台無しにしたみたいで気が引ける。「合格おめでと、敷島。来年、俺が入学したら後輩としてかわいがってくれ」俺は、最大限の努力でそういうと、敷島に背を向けた。敷島が何か言った気がしたが、俺の耳には届かなかった。──サクラチル俺は、少しだけ泣いた。そして、新たな一年が始まろうとしていた。浪人を決めた俺は、政宗、健太と同じ予備校に通う事になる。しかし、まさかこんな波乱の一年になるとは、この時点では全く予測もできなかったのである。





詳細詳細詳細詳細詳細

この記事へのコメント
URL:
Comment:
Pass:   
この記事のトラックバックURL
http://eroogame.blog.2nt.com/tb.php/3055-db22019a
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック
.
.
.
.
.

 | Copyright © 美少女ゲームチェック All rights reserved. | 

 / Template by 家族 ペット 自分史 ブログ
.
.
.
.
.