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2010/02/23(火)
令嬢の監獄
ある日、歴史ある旧家、鷹栖(たかす)家の前に一人の青年が立った。 その青年、主人公『今神夾耶(いまがみ・きょうや)』は、10年前までは母と一緒にこの館に住んでいたのだが、鷹栖家当主『兼光(かねみつ)』に理不尽な仕打ちを受け、母ともども追い出された身の上だ。 追い出された後、貧困の中で母は死んだ。 夾耶は自分たちをこんな境遇に追いこんだ鷹栖家への復讐を誓い、舞い戻ってきたのである。 復讐すべき当人、兼光はすでにこの世になかったが、息子『聖斗(まさと)』その妹『琴乃(ことの)』、聖斗の婚約者『碧月(みずき)』、メイドの『美緒(みお)』、兼光の後妻『小夜子(さよこ)』といった人間たちがまだ残っていた。 夾耶の復讐心は彼らに向けられる。 鷹栖家と、鷹栖家につながるものすべてをおとしめ、腐らせてしまうのだ。 夾耶は、表向き人当たりのいい善人を装い、裏で女性たちを一人、また一人と籠絡し、自分のものにしてゆく……。
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